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仕事紹介WORKS

溶鋼を受け入れる容器の内部に
職人技を駆使して
レンガを積み上げていく

弊社が業務の中で扱う工業炉は、主に取鍋やタンディッシュです。これらは、高温によって溶解した鉄スクラップ(溶鋼)を受け入れる容器であり、溶鋼が漏れることのないよう技術者たちがその内壁に耐火物を施工します。
耐火物には、定形物と不定形物の2種類があります。定形物はレンガであり、不定形物はキャスタブルというセメントのような資材です。例えば、取鍋にレンガを施工する場合は、鍋の内壁レンガを積み上げていきます。鍋の内壁は曲面になっているので、直線的な資材のレンガを隙間なく埋めるには磨き上げた技が求められます。また、レンガにはいろいろな種類があり、扱いやすさも千差万別。それぞれのクセを理解しながらミリ単位の調整を施し、最後まで集中力を切らさないようにして作業を完了させます。一方、キャスタブルを使用する施工は、まずクレーン操作によってタンディッシュの中に型枠を設置。そこにキャスタブルを流し込むことで完了します。使い込まれたタンディッシュに型枠を設置するのもコツが必要で、決して容易ではありません。
新しい取鍋は、とにかくレンガを積むことがメインの作業なのですが、メンテナンスとなると、補修箇所を迅速に特定した上で、古くなったレンガを剥がさなければなりません。それは重機を使って行いますが、操作にはクレーン同様コツが必要です。
以上のほか、真空脱ガス装置の下部槽やそれに取り付けられた浸積管といった精錬設備についても耐火物の施工を行っています。ちなみに下部槽は、複数ではなくひとりの技術者で施工を進めるので、その者が信頼できる高度な技術を修得していなければ任されることはありません。
築炉工として確かな基礎技術を身につけたら、班長に昇格。その後は作業長を任されます。作業長とは、人員の配置や作業内容、安全事項等を現場に周知徹底する司令塔。築炉をいかに円滑に進められるかどうかは、作業長の指示の正確性にかかっています。加えて、耐火物をつくっているメーカーや大同特殊鋼㈱の担当者との打ち合わせも行うなどして、施工手順・技術の改善についても検討を重ねています。
弊社では築炉以外にも、特殊鋼製造の一部の工程において様々な業務を任されています。